技術コラム
【特注対応】ネジ変換アダプターで異なるネジ穴・径の接続を可能に!

ネジ変換アダプターとは?
ネジ変換アダプターとは、2つのねじ同志を接続するときに、ねじの仕様(ねじの規格・ねじの大きさ・ねじのピッチ)が異なる場合に、お互いのねじを接続するために、ねじの仕様を同じものにするために変換する部品です。
2つのパーツ同志をねじで締結する場合、メーカー違い等により、使用されているねじの規格が異なる場合があります。こんな場合には、ネジ変換アダプターを使うと、ねじ規格を変換し、ねじを確実に締結することができます。
変換アダプターが必要な理由とは?
ネジ変換アダプターが必要な理由は主に、異なる仕様のねじ同士を確実に接続するためです。
径が異なるネジで規格の違いやピッチの違いで、無理にねじ込むと、かえってねじ山がつぶれてしまいます。
規格が違ったねじでも、その組み合わせによっては、ねじが入る場合がありますが、ガタが大きく、ねじが緩んだり、使用中にねじが脱落してしまう場合があり、大変危険で、このような使い方は避けなければなりません。
多様なねじの組み合わせに、変換アダプタで柔軟に対応
当社では、規格の異なるねじ同士を接続するための変換アダプタを豊富に取り扱っております。お客様の多様なニーズにお応えするため、以下のような組み合わせに対応可能です。
異なるねじ規格間の変換
- メートルねじ(並目、細目)とユニファイねじ(UNF, UN)
- メートルねじ(並目、細目)と管用ねじ(Rねじ、NPT、Gねじ)
- ウィットねじ(Wねじ)とメートルねじ
- 異なるピッチの組み合わせ(並目と細目、細目同士など)。(JIS B 0209-1に準拠し、細目の場合は呼び径の後にピッチを表記します。)
おねじ同士、またはめねじとおねじの組み合わせ
両側がおねじになっているタイプ。めねじとおねじの組み合わせになっているタイプ。めねじがおねじの中に貫通しているタイプ(ブッシング)や、機械的な接合を目的とした貫通穴を持たないタイプなど、場面、用途に合わせて様々な形状、組み合わせがございます。
変換アダプターの形状は、スパナ掛けしやすい六角材からの削り出しが一般的ですが、丸棒材からの加工や、丸棒へのスパナ掛け用平面加工も承ります。また、特定の部位のねじ部を除去するヌスミ加工にも対応いたします。
当社ではお客様の具体的な用途やご要望に合わせて、最適な変換アダプターをご提案いたします。規格外の組み合わせや特殊な形状、材質についても、ぜひ当社にご相談ください。
製品事例
W1/2×M6 海外・国内製品接続用ネジ変換アダプター

海外製の製品と国内製の製品を接続するためのネジ変換アダプターです。コストを重視するご要望に応え、切削性の良い鉄・炭素鋼を採用しています。
お客様のニーズに合わせた特注対応を行い、規格外の製品でも迅速な対応を心掛けました。これにより、接続問題を解決し、お客様の利便性向上に貢献しました。
めねじM8×めねじM6 ネジ変換アダプター

こちらは、ネジのサイズ変換のニーズに応えた製品です。
お客様の完成イメージを丁寧にヒアリングし、当社で図面作成から加工まで一貫して対応しました。市販の六角棒を材料とし、NC旋盤で高精度に加工することで、高品質ながらもコストを抑えた製品提供を実現しています。
まとめ
当社では、標準的な形状から特注の径サイズ(おネジ、めねじ含む)の組み合わせのネジ変換アダプタまで、設計・製造しております。異なるねじ規格間の接続はもちろん、材質や形状の細部に至るまで、お客様の多様なニーズにお応えいたします。
真鍮や、ステンレスをはじめ様々な材質や、インチなどの特殊なねじ規格にも対応可能です。設計段階から製造まで一貫してサポートいたしますので、複雑な変換アダプタの製作も安心してお任せください。
ネジ変換アダプタの製作をご検討の際は、ぜひ当社にご相談ください。